癌が心配な方へ
癌は、細胞が遺伝子変異を起こし、勝手に分裂増殖をおこす病的な細胞が出現した病態です。
癌は、発生する場所により肺癌、胃癌、大腸癌、肝臓癌、膵臓癌等の名前がつけられます。
また、発生するもとの細胞の種類により、腺癌、扁平上皮癌等の名前がつけられます。
本書では、血液検査で癌を診断する検査である「腫瘍マーカー」のうち、主要なものについて解説しています。肝臓癌のAFP、PIVKAU、膵臓癌のCA19-9、大腸癌と肺癌のCEA、前立腺癌のPSAをはじめ、関連する腫瘍マーカーについても解説しています。
検診でしばしば行われる、ペプシノーゲン法や便潜血検査についても、判断の仕方についてわかりやすく説明しています。
また、画像診断では、胸部XP、上部消化管透視、上部消化管内視鏡、大腸ファイバー、腹部超音波検査について現在の考え方を解説しています。
肝臓癌、膵臓癌に関しては、CTやMRIを使った最新の撮影法を記述しています。