コロトコフ法とは マンシェット

血圧の測定法

 血圧を測る時は,上腕にマンシェットという空気を入れる袋帯を巻き,空気を送り込んで,腕を締め付けます。締め付ける圧力を血圧より高くすると,血管は圧迫されて,血液を流すことができなくなります。そのあとで,肘の内側の血管に聴診器をあてながらマンシェットの圧力を下げてゆくと,血流が再開します。しかし,圧でひしゃげた血管を無理に血液が通ることになりますので,血管壁を振動させコロトコフ音という雑音が生じます。この雑音の聞こえはじめが,最も血圧の高い収縮期であり,最高血圧なります。更に,マンシェットの圧を下げてゆくと,拡張期血圧を下回る圧になります。この圧力では血管は変形を受けないため,血液はスムーズに流れ雑音は消失します。雑音のなくなった点が,最低血圧です。これが,外来などで一般的に行われている聴診法による血圧測定で,コロトコフ法と言います。

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