インスリン受容体とは β細胞 グルット4

ブドウ糖とインスリンの関係

 ブドウ糖が細胞に利用されるためには,細胞の中に入らなければなりません。最もブドウ糖を多く必要とする脳細胞は,拡散という自然の流れで細胞内にブドウ糖を取り込むことができますが,他の生きた細胞はインスリンという鍵を必要とします。インスリンというのは膵臓から出ているホルモンです。膵臓は,食べ物を消化する酵素を出すことで有名ですが,もう一つの働きがこのインスリンを出すことです。インスリンは,血糖値が高くなると膵臓のβ細胞というところから放出され,様々な細胞の鍵穴に差し込まれます。この鍵穴のことを,インスリン受容体と言います。インスリンが受容体にはまりこむと,グルット4と言われるブドウ糖を運ぶ装置が細胞の表面に出てきて,「パクッ」とブドウ糖を捕まえ,細胞の中に引きずり込みます。

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