CA199 CA50 エラスターゼ1とは MRCP ERCP 内視鏡的逆行性胆管膵管造影

その他の膵臓癌検査

 その他の膵臓癌の腫瘍マーカーとして,CEA・CA50・DU-PAN-2・SPan-1・エラスターゼ1があり医師はそれぞれの特徴を生かした組み合わせを選んで,検査を行います。エラスターゼ1は,膵頭部(膵臓の右側)の癌について反応がよく,膵臓の尾部(左側)の癌に反応がよい CA19-9 と組み合わせると有用性が増します。また,エラスターゼ1は,早期癌に対し比較的感度がよいと言われています。これらの腫瘍マーカーにより膵臓癌が疑われた時は,腹部超音波検査・CT・MRCP・ERCP等の画像検査を行い,膵臓癌を診断します。腹部超音波検査は,手軽であることから最も汎用され,膵臓癌では低エコーとなり黒く写ります。ダイナミックCTと呼ばれる特殊な CT の撮り方をすると,膵臓癌では血流が少ないことを反映して,造影剤による染まりが悪い腫瘤として描出されます。MRCP という MRI を用いた膵胆管検査では,膵管の狭窄の有無を知ることができ,腫瘍発見の手がかりとなります。ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)は,内視鏡を飲み込むため苦痛を伴いますが,鮮明な膵管描出が可能であり,膵臓癌の細胞そのものを採取することにより確定診断をつけることができます。その他,血管造影や超音波内視鏡等を行うこともあります。

検査解説案内に戻る

kensanosankousho