PETとは
その他の大腸検査は
CT を使用した大腸検査は,検査自体は苦痛はありませんが,良好な画像を得るためには大腸内視鏡検査に準じた前処置が必要です。便が残っていると,病変と見誤ることもあり,検査の精度は高いものではありません。
PET 検査は,positron emission tomography の略で,陽電子を放出する原子核を使って,癌の有無を全身にわたって検索できる検査機械です。癌組織において糖の利用が亢進していることを利用して癌を描出し,1.5cm
以上の大腸癌の検出率は95%という報告もあります。しかし,炎症が起こっている部位も陽性に描出されることなどの欠点もあり,確定診断には大腸内視鏡検査が必要です。侵襲が少ないことから,検診に利用している施設もあります。
便潜血検査は,最も簡単に大腸癌を見つけうる検査です。感度は低いですが,簡便な検査ですので,毎年受けられるのは非常に良い検診方法です。詳細は「便潜血検査」の項(97頁)をご覧下さい。
血液検査で大腸癌を見つける検査に CEA・CA19-9 などの腫瘍マーカーと呼ばれる検査があります。しかし,便潜血検査同様感度が低く,早期癌の発見には適しません。詳しくは,それぞれの項目をご覧下さい。
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