胸部CTとは 乳首 COPD 間質性肺炎
胸部CT コンピューター断層撮影 をとればもっと詳しくわかる
レントゲン検査は,大変優れたかつ簡便な検査ですが,様々な臓器・血管・気管支・骨・脂肪等の重なった像を見る検査ですので,病気を発見する能力に限界があります。また,像の重なり具合によっては,正常な人でも,あたかも肺癌のような異常陰影を疑わせる陰影を作り出してしまうことがあります。女性の場合は,乳首が写り,肺癌と紛らわしい像となることがあります(存在場所,左右の比較,外側の辺縁が明確で内側の辺縁が不明確であること等より判断しますが,それでも乳首か異常陰影かどうか迷うことはあります)。
CT(コンピューター断層撮影)という検査は,多数の方向からレントゲン単純写真を撮り,コンピュータで計算して,断面の写真を作り出す機械です。この機械で胸部を撮影すると,像の重なりがなくなり,鮮明な画像を得ることができます。最近の高分解能
CT 検査では,数mm程度の肺癌でも見つけることが可能です。その他,COPD や間質性肺炎等の広い範囲にわたる病変も,診断能力は,通常のレントゲン撮影に比し,大幅にアップします。
ただ,CT といえどもあくまでX線の透過性の差を見ているだけですので,肺癌と確定するには,顕微鏡で細胞を見ることが必要です。また,被爆量が多いのが欠点で,胸部レントゲン検査の約100倍の被爆量です。しかし,年数回の検査は十分許容範囲です。
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