LDHとは 乳酸脱水素酵素 解糖 ピルビン酸 乳酸 逸脱酵素

LD(LDH)とは

 LD は lactate dehydrogenaze の略で,日本語に訳すと乳酸脱水素酵素となります。LDH と略されることもあります。LD は,ブドウ糖からエネルギーを引き出す解糖というシステムの最終段階に関わる酵素で,ピルビン酸が乳酸になるのを助けます。この検査が臨床検査に利用されるのは,このような難しい話によるのではなく,LD という酵素を持った細胞が病気で壊れると,酵素が血液中に逸脱してくるので,これを測れば病気がわかるという単純な理屈によります。LD は多くの細胞の中に存在しますが,心臓の筋肉や,骨格筋・肝臓・血液細胞・癌細胞に多く含まれ,LD の上昇により,これらの細胞の障害や増殖を知ることができます。正常値(基準値)は,120〜245IU/l です。

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