大腸癌検診を受けよう
大腸癌検診によって発見された癌には,早期癌やあまり進行していない癌の占める割合が多く,近年の大腸癌の治療成績向上に貢献しています。大腸癌も非常に進行すると予後は悪いのですが,胃癌,膵臓癌などと比べると,早い段階で発見できれば,予後が良いことがわかっており,早期の段階で発見することは大いに価値があるといえます。1998年度の日本対がん協会の集計では,大腸集団検診受診者数は1,790,411人,精密検査を必要とした人が6.5%,大腸癌発見率0.16%,発見された大腸癌のうち早期癌の占める割合は62.37%となっています。しかし,2000年の厚生労働省の報告では大腸癌検診受診者は,40才以上の人口の15.8%に過ぎず,受診率は高いとは言えません。便潜血検査は精度は劣るものの,簡便に大腸癌の可能性の高い人を抽出することができますので,より多くの方が大腸癌検診を受診することが望まれます。
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